ふたつの祈りの場所――東京の樹木葬と鹿児島の海洋葬
こんにちは。トータルエンディングアドバイザーの大迫です。
鹿児島も梅雨入りし、空はどこか寂しげで、しとしとと静かな雨音が心に染みる季節になりました。
そんな中、活発に噴煙を上げる桜島を見ていると、大地の息吹と、自然の力強さを改めて感じます。
今日は梅雨の季節のなか、奇跡のように晴れた青空のもとで行わせていただいた海洋葬のお話を綴らせていただきます。
鹿児島ご出身のご主人が、ご親族に見守られながら、ふるさとの海へと静かに還られた日。
その時間は、悲しみの中にもやさしさと、深い愛情が流れていました。
「桜島を望む海で、静かなお別れを」
梅雨の空がやさしく晴れ、青空に包まれた5月。
静かな海へと向かって、船がゆっくりと出航しました。
この日、海へと旅立たれたのは鹿児島ご出身のご主人。
ご親族の皆さまがご一緒に乗船され、ご主人の最後の願いを、あたたかく見送られました。
ふるさとをこよなく愛されたご主人が選ばれたのは、桜島を望む海での海洋葬。
近くには、噴煙を上げる桜島が堂々とした姿で見えていて、まるでご主人の旅立ちを静かに見守っているかのようでした。
ご親族の方々は、それぞれに思いを込めてお花を海へ。
手を合わせ、言葉少なに目を閉じる姿に、ご主人とのあたたかな絆が感じられました。
曇り空ではありましたが、風はやさしく、波も穏やか。
自然がそっと寄り添ってくれているような、静かでやさしい時間が流れていました。
「ここから見守っていてね」
そんな想いを込めて、大切な方をふるさとの海へお送りする海洋葬。
それは、ご家族・ご親族にとっても、あたたかく心に残るひとときとなったように感じました。
今回お見送りのお手伝いをさせていただいたお客様は、
東京都内の樹木葬にてご遺骨を供養され、その一部を分骨し、ふるさと鹿児島の錦江湾にて海洋葬を執り行われました。
二つの場所にそれぞれの想いを託して眠らせる――
これはまさに、私たちが提案する「teraumi(てらうみ)」という新しい祈りのかたちを実践された、象徴的なご葬送でした。
「生まれ育った鹿児島の海に、どうしても還してあげたかったんです」
そう語られたご家族の言葉が、今も心に残っています。
大切な方の記憶を、それぞれの場所で大切に繋いでいく。
その姿は、ご遺族にとっても、故人にとっても、きっとやさしく、温かい選択だったのではないかと感じています。
海洋葬・樹木葬 供養全般の費用(金額)や手順・方法など詳しくご説明いたしますのでお気軽にご連絡ください
LINEでのお問い合わせ、ご質問も受け付けております。お気軽にご利用ください。

にほんブログ村