寄稿:「子や家族に負担をかけたくない」という優しさ 株式会社366 伊藤照男社長
2023.07.20
「子や家族に負担をかけたくない」という優しさ
いま、新たに墓地や納骨堂を買い求めようとする方のうち、「子供に承継するお墓」を選ぶ方は全体の2割程度であると推測できます。
残りの8割の方は子供に承継しないお墓、いわゆる永代供養墓としてのお墓や納骨堂を買い求めているのが実態です。
永代供養のお墓や納骨堂を求める方には、大きく二つの理由があります。
ひとつは、「お墓を継ぐ人がいないから、今後いなくなるかもしれないから」です。
もうひとつが、「子供や家族に負担をかけたくないから」という理由です。
宮崎県日向市が2020年に行った市民アンケートでは、「お墓に関する不安や心配ごとは何ですか(複数回答可)」という質問に、「子や孫、親族等にお墓の管理の負担をかけたくない」と答えた人が35%、「お墓を引き継ぐ人がいない」と答えた人が38%と、ほぼ同数になりました。
福岡県北九州市が同じ年に行った市民アンケートでは、合葬墓の建設を望む市民が希望理由としたのが、「子供や家族に負担をかけたくないから」64%、「お墓を継ぐ人がいないから、今後いなくなるかもしれないから」69%と、やはり同水準の数値を示しました。
弊社(株式会社366)は、樹木葬墓の販売を行っておりますが、樹木葬を購入される方の実際の家族構成を見ても、墓地を継ぐ方がいらっしゃる方と、いらっしゃらない方の比率は、ほぼ同数程度です。
さらに弊社のお客様に注目すると、「子供や家族に負担をかけたくないから」というお話をされるお客様には、女性の比率が高いことも特徴です。
近年の急激な「墓じまいの増加」「散骨・永代供養墓のニーズ増加」は、お墓の承継者問題に加えて、お墓や葬儀といった葬送の負担の実務を担ってきた女性たちの「優しさ」が大きな要因なのだと、わたしは考えています。
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