『お墓のお悩み~自分の実家のお墓に納骨してもらいたい~』 Aさんのお話~
2023.01.07
南九州からこんにちは✨
今日は、七草😊皆様、七草がゆ召し上がりましたか?
ご供養コンシェルジュの黒瀬です✨
さて、先日、ある地域で終活にまつわるセミナーをさせて頂いた際、
「お墓」について、参加者の方とミニディスカッションがありました。
その中で
「自分(奥様)の実家と、主人の実家と、守らないといけないお墓が
2つあります。自分(奥様)が亡くなった後は、自分の実家のお墓に眠りたいけれど、どうしたらいいか」
という声がありました。
希望の場所に眠りたい(嫁ぎ先のお墓以外の場所で眠りたい)・・・
- ・知らない方(ご先祖さま)と一緒に入りたくない ・・39.3%
- ・お墓がゆかりのない土地にある ・・32.3%
- ・夫の家族、両親が嫌い ・・30.7%
- ・子どもに面倒をかけたくない ・・20.0%
- ・自分の両親と入りたい ・・20.0%
- ・その他 ・・13.9%
NHKの朝8時15分からの情報番組「あさイチ」で2014年1月、
女性の目線から見たお墓についての特集が組まれ
既婚女性の実に約2割が「自分の両親と眠りたい(実家のお墓に納骨されたい)と回答しました。
自分の実家のお墓に入ることは可能か?
すでに、ご実家で守ってきたお墓が建立されている場合、そのお墓に納骨することも可能です。
埋葬は必ず嫁ぎ先のお墓に入らなければいけないという法律はありません。
現在の墓地埋葬法には、納骨されるべき場所についての規定ありません。
そのため、生前に実家のお墓に埋葬して欲しい旨を伝えておくことで、実家のお墓に入ることができます。
ただ、実家のお墓に納骨してもらいたいという希望はしっかりと身近にいらっしゃる方の理解と承諾を得ることが大切です。
これらの点をクリアすれば、問題なく実家のお墓に入ることができます
夫婦(両家)のお墓を一つにまとめる。
例えば、お墓が建立されている墓地が公営や民営の場合は、宗派・宗教を問わない場合が多いため、2つのお墓の宗派が違ったとしても大きな問題なく、お墓を一つにまとめることが可能です。
(追記・・・・以前は、墓地に納骨できる原則として「祭祀継承者とその配偶者」となっていたようですが・・・・)
宗派が違うお墓をまとめることはできる?
、寺院墓地の場合はその寺院の宗派の人の遺骨しか受け入れてくれない場合がありますので、この点についてはご注意ください。
しかしながら、最近では、「墓地の継承者不足」等の問題も多く、「無縁墓」への対応を取ってくださる寺院も多く、過去の先祖の宗派は不問にする、というお寺も多いようです。
違う宗派の遺骨を埋葬したい場合は、率直にお寺に相談なさることをオススメします。
納骨スペースは足りますか?
2つ目の不安は、お骨を納骨するスペースの確保です。
2つのお墓を一つにおまとめすると、ご先祖様のご遺骨が多く、納骨スペースが確保できない、といった状況も出てくることも予想されます。
その場合は、納骨スペースの確保のためにご遺骨のパウダー化(粉骨)
をして、スペースを確保するなどの対応が必要になります。
分骨をする
「自分(奥様)の実家と、主人の実家と、守らないといけないお墓が2つあります。自分(奥様)が亡くなった後は、自分の実家のお墓に眠りたいけれど、どうしたらいいか」
分骨して両家のお墓に入るという形は、自然に受け入れてもらえる可能性が最も高い手段かもしれません。
この場合、分骨証明書等の書類が必要になりますので、火葬場に於いて証明書発行の申請が必要です。
まとめ 実家のお墓に入る方法
「お墓に入れる人」について、墓地埋葬法での定めはありません。
しかしながら、江戸時代から現代まで、「お墓は長男が引き継ぎ、主に直系血族が入る」という慣習が受け継がれているというのが現状です。
つまり法律上で言えば、「家族墓には誰でも入ることができる」のですが、実際に家族墓に入れる人の範囲を定めているのは墓地側の管理規則となり、「使用者の親族」または「親族および縁故者」までが家族墓に入ることができるというのが一般的です。
また、既婚女性が実際に「自分の両親と入りたい」と望んだ場合、話をすべき相手は「お墓の永代使用権を持つ人」になります。永代使用権を持つ人が承諾してくれれば、法的・管理規則的に問題はないということになります。
最後に
大切なことは、自分がどのような方法で、どのような場所を終の棲家としたいか、その希望が叶うように、生前に話しておくことが大切です。
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